「振り込め詐欺」にご注意!

「会社の金で株に手を出して失敗 横領で訴えられる 助けて!」

50歳代女性方に、息子を装った者から「今日、会社に監査が入る。監査前にお金を戻せば何とかなる。宅急便が家に向かう。」との連絡。

その後、言葉巧みに焦らせ、現金300万円を騙し取ろうとした事例です。


 

「俺の責任だ! 今日中に会社の取引先にお金を支払わなければならない」

60歳代女性方に、息子を装った者から「電車の中で鞄をなくした」との連絡。

その後、信用させるために、駅員役、会社の上司役など複数の者が電話をかけ、現金700万円を騙し取ろうとした事例です。


 

「誰にも言わないで 不倫相手を妊娠させた 示談金を何とかして!」

60歳代女性方に、息子を装った者から「子どもができちゃった。相手は旦那さんがいる人で、旦那さんが怒っている。弁護士に入ってもらった。お金を送って欲しい。」

との連絡。

その後、示談金として100万円を騙し取ろうとした事例です。

 


 

警察官、金融庁職員等を装って、キャッシュカードを騙し取る被害が急増中!!

都内に居住の高齢者に対して、「振り込め詐欺犯人を捕まえた。犯人の持ち物から名簿が出て来てあなたの名前も載っていた。キャッシュカードを偽造されているかもしれない。」等と申し向け、キャッシュカードを騙し取ろうとしたものの被害者が騙されず、未遂に終わったものです。

 


 

「携帯替えた」「使い込み」「98万円」の波状攻撃

離れている息子から「携帯買い替えて番号が変わったんだ…新しい電話番号を控えといてよ」との連絡。

その番号から数日後、再度の電話。「アルバイトで浄水器の販売をしてたんだけど、失敗の穴埋めするために会社の金を使いこんじゃって…。

 会社の上司が立て替えてくれたんだけど、早く返さないと会社をクビになっちゃうから98万円(96~100万円のこともある)振り込んで!」息子の携帯からかかってきたと信じている父親は…

 


 

「お母さん、このままだと何されるか分からないよ…」

息子から久しぶりの電話。懐かしいと思うのもつかの間、おびえた声で「友だちの保証人になったらその友だちがいなくなってしまった。このままだと取り立て屋に何をされるか分からない、すぐに金を振り込んでほしい。」と懇願された母親は…

 


 

友人の連帯保証人となった・・・

60歳代女性方に息子を装って現金200万円を騙し取ろうと、数回にわたり電話をかけましたが、未遂に終わった事例です。

犯人は電話で「友人が起業するにあたって連帯保証人となった。その会社が業績悪化のため友人は夜逃げし、金が必要になった。」旨申し向け、現金200万円を騙し取ろうとしたものです。

 


 

複数の声色を演じ分ける振り込め詐欺犯人!

振り込め詐欺は、警察官役、弁護士役等、複数の者が交代で電話口に出るなど、役割分担をするのが最近の傾向と言われていますが、次にご紹介するのは、その逆。一人の犯人が複数の声色でいろいろな人物を演じ分けている珍しい事件です。

 

二つの事件の犯人は同一人物で、警視庁に逮捕された振り込め詐欺の実際の犯人です。

 

荻窪案件・・・被害総額 3,000万円

低い声で関西弁風の声色を使って脅すような話し方で被害者を不安に陥れ、現金を騙し取った事例です。
 (電話を受けているのは被害者の会社の女性従業員です。)

犯人は電話で「過去の通信教育受講料が未払いになっている」と言い、「遅延損害金」「供託金」等の名目で約 3,000万円を騙し取っています。

この事件では、犯人は関西弁だけでなく関東風の声色を使って法律事務所の職員を演じていました。(WMA形式 1MB)

 

静岡案件・・・被害総額 0円(未遂)

未亡人である被害者宅に「イタショウのユイ」と名乗る男から「夫が生前していた借金を支払え」といった電話が入ります。

更にその後「キョウワのナガセ」という男から電話があり、「イタショウから債権を譲り受けた。法律的に取り立てる立場にあるので95万6400円振り込め。」と言われます。

 しかし被害者が弁護士に相談したため、振り込まずに済みました。

 


 

「私は大丈夫!」と思っていても、実際にこんな電話がかかってきたら、誰だって動揺してしまいます。犯人は、この心の動揺につけ込んできます。日頃から手口を理解し、心の準備をしておきましょう。


事実かどうか、必ず確認しましょう。

 警視庁のホームページで音声が聞けます。